城攻めにも色々な方法があります。
誰でも知っている有名な城攻めの戦法といえば、兵糧攻めではないでしょうか。

多くの武将は城を攻めるに当たって味方の損傷をなるべく少なくしたいと考えます。
よほどの事情が無ければ大勢で石垣をよじ登って無理攻めしたりはしません。

城攻めの名人として知られた豊臣秀吉が得意としていたことでも有名なのが兵糧攻めです。
これは味方から一人も死傷者を出さずに済む可能性がある戦法です。

一般的には城に立てこもっていても、何らかの方法で外部と連絡が取れています。
ですから兵糧攻めは、まず城の周囲から食料をなくすところから始めます。
いわゆる食材の買占めです。
城の中の城主に恩義を感じている農民も、相場の何倍もの金を積まれて米を売ることになります。

さらに城を幾重にも囲んで、外と接触できなくします。
そうしておいて後は時間が過ぎるのを待つだけです。
城の中の兵士は毎日食事をするので、備蓄しておいた食糧がどんどん減ることになります。

限界を感じたら城の門を開いて降参することになります。
有名な鳥取城の兵糧攻めでは多くの餓死者が出たと伝えられています。
秀吉の城の包囲は尋常ではなかったようです。